2017年10月

 20年ぶりくらいに大会に参加しました。「ドクターズ将棋カップ」という、医療関係者が参加する大会です。

 本戦トーナメントは、初戦で敗退。ちなみに対戦相手は優勝しました(負け惜しみ)。その後のリーグ戦は2勝2敗で、参加賞をもらって帰りました。

 全体を通して言えるのは、終盤がとにかく弱い。特に終盤途中まで大優勢から逆転負けした対局があり、自分ながら呆れました・・・。最近は詰将棋を多めにこなすようにしていますが、やはり実戦不足が一番の原因だと思います。できるだけ毎日、24か81道場で最低1局は指すようにしよう・・・

 

 いろいろ(主に育児)が忙しく、久しぶりの更新です。

 昨日は深川棋遊会に行きました。自分は大人と平手を1局、あとは子供達と指導対局でした。内容は飛車落ち、角落ち、平手。子供達は勝つと手合い表に〇をつけられるけど負けたらノーカウントということなので、本気でやって全部勝ちました。指導対局の上手も、相手の思考を読んだり、ミスを誘う手を考えだしたり、いろいろ学ぶところがありますね。

 長男は3連勝で前回から通算で5連勝になり、棋遊会の8級に昇級しました。最後に石田直裕先生に6枚落ちで指導対局をして頂き、勝ちました。その内容ですが、長男は9筋攻めを採用しました。

△4二玉    ▲7六歩    △7二金    ▲6六角    △8二銀    ▲9六歩
△7四歩    ▲9五歩    △6四歩    ▲5六歩    △7三金    ▲9四歩
△同 歩    ▲同 香    △8四金    ▲9八飛    △9五歩

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 ここで定跡では▲8四角    △同 歩    ▲9五飛    と角を切って飛車をさばく順ですが、
以下△3四歩    ▲9三香成  △同 銀    ▲同飛成

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 上手はここから△3三玉と中段玉にしますが、下手が龍と金銀だけで寄せるのは大変で、馬を作られると勝ち切るのは厳しいと思います。このことは先崎先生の「駒落ちのはなし」にも載っていました。

 長男の実戦は17手目△9五歩から
▲9二香成  △7三銀    ▲7七桂    △3四歩    ▲8五桂    △同 金    ▲9三角成 と桂を捨てて角を成り込みました。

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以下金と桂で迫られながらも龍も作って勝ったようですが、長男によれば、局後の指導で石田先生から「上手からの攻めは無いので、ゆっくり8筋の歩を突いて金をいじめれば良い」というようなことを教えて頂いたとのことでした。

17手目△9五歩から
▲9二香成  △7三銀    ▲7七桂    △3二玉    ▲8六歩

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以下の進行の一例としては、▲8五歩を許すわけにはいかないので△7五歩としますが、以下
▲同 歩    △6五歩    ▲5五角    △6二銀    ▲8二角成  △7五金
▲9五飛    △8六金    ▲6五桂


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桂も気持ちよく捌いてこれなら快勝。

 角を切って飛車を捌くのは平手でも大事な感覚ですが、駒を大事にして優勢を保ちながら勝つのであれば、こちらの指し方も充分に勉強する価値があると思います。